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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 『今昔物語集』の狐 | ||||||||
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| 1120年以降に成立した説話集。編者未詳。受験用には「今は昔」から始まる云々といったことも知ってるとよいのだろうか。31巻から成り、舞台により「天竺」「震旦」「本朝」の3部に分かれる。仏教の教訓を説くものが多い。1059話収録。 | ||||||||
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| index | ||||||||
| 巻 2-31 「微妙比丘尼の語(微妙比丘尼語)」 巻 5-13 「三獣菩薩の道を行じ、兎身を焼ける語(三獣行菩薩道、兎焼身語)」 巻 5-19 「天竺の亀、人の恩を報ぜる語(天竺亀、報人恩語)」 巻 5-20 「天竺の狐、自ら獣の王と称して獅子に乗り死にたる語(天竺狐、自称獣王乗師子死語)」 巻 5-21 「天竺の狐、虎の威を借り責められて菩提心をおこせる語(天竺狐、借虎威被責■菩提心語)」 巻12-40 「金峰山の薊の嶽の良算持経者の語(金峰山薊嶽良算持経者語)」 巻14- 5 「子狐の死にたるを救はむがために法花を写せる人の語(為救野干死写法花人語)」 巻14-22 「比睿山の西塔の僧春命、法花を読誦して前生を知れる語(比睿山西塔僧春命、読誦法花知前生語)」 巻16-17 「備中国の賀陽の良藤、狐の夫となりて観音の助けを得たる語(備中國賀陽良藤、為狐夫得観音助語)」 巻17-33 「比叡の山の僧、虚空蔵の助けにより智を得たる語(比叡山僧、依虚空蔵助得智語)」 巻20- 7 「染殿の后、天宮のためにニョウ乱せられたること(染殿后、為天宮被■乱語)」 巻20- 9 「天狗を祭りし法師、男にこの術を習しめむとしたること(祭天狗法師、擬男習此術語)」 巻23-17 「尾張国の女、美濃の狐を伏したること(尾張國女、伏美濃狐語)」 巻25- 6 「春宮の大進源頼光朝臣、狐を射たること(春宮大進源頼光朝臣、射狐事)」 巻26-17 「利仁将軍若かりし時、京より敦賀に五位を従いてゆきたること(利仁将軍若時従京敦賀将行五位)」 巻27-28 「京極殿に於いて古歌を詠めし音ありたる語(於京極殿有詠古歌音語)」 巻27-29 「雅通の中将の家に同じ形の乳母(めのと)二人ありたる語(雅通中将家在同形乳母二人語)」 巻27-32 「民部の大夫の頼清の家の女子の語(民部大夫頼清家女子語)」 巻27-33 「西京の人、応天門の上に光る物を見たる語(西京人、見応天門上光物語)」 巻27-37 「狐、大きなる椙木に変じて射殺されたること(狐、変大榲木被射敏語)」 巻27-38 「狐、女の形に変じて播磨安高にあいたること(狐、変女形値播磨安高語)」 巻27-39 「狐、人の妻の形と変じて家に来たること(狐、変人妻形来家語)」 巻27-40 「狐、人に託きて取られし玉を乞い返して恩を報ぜること(狐、託人被取玉乞返報恩語)」 巻27-41 「高陽川の狐、女に変じて馬の尻に乗れること(高陽川狐、変女乗馬尻語)」 巻27-42 「左京の属の邦の利延、迷し神にあへる語(左京属邦利延、値迷神語)」 巻27-43 「頼光の郎等、平ノ季武、産せる女にあへる語(頼光郎等、平季武、値産女語)」 巻27-44 「鈴鹿山を通りし三人、知らざる堂に入りて宿りせる語(通鈴鹿山三人、入宿不知堂語)」 |
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| 巻2の31「微妙比丘尼の語(微妙比丘尼語)」 | ||||||||
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一箇所「狐狼」という語が見えるだけ。省略。 |
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| 有名な「月の兎」のおはなし。「月に兎がいる」というのはこんな悲しい話なのです。 さて、狐。猿と同列に描写されていますが、三匹それぞれの性質に基づいた振る舞いをします。ここでの狐は「墓場」に出掛けてゆきます。いろいろ当たりましたが、どうにも我らが狐たちは「墓場」が好きなようです。また、「火」を持ってくるのも狐の仕事です。 |
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(内容) |
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| 巻5の19 「天竺の亀、人の恩を報ぜる語(天竺亀、報人恩語)」 | ||||||||
| (内容) 今は昔、天竺で、釣った亀を持ち歩いている人がいた。道心ある人がこれに行き逢って、この亀を乞い求め、高値で買い受けて逃がしてやった。 その後のこと、この亀を逃がした人が寝ていると、枕元でこそこそと気配がした。頭をもたげて「何だ」と見ると枕元に三尺(1m弱)ばかりの亀がいた。驚いて、「これは如何なる亀だ」と問うと、亀は応えた。 「私は以前に逃がしてもらった亀です。釣られて殺されるところを、買い受けて逃がして頂いた嬉しさをどうにかしてお返しせねばと思いながらも、果たせぬまま月日を過ごしていました。このたび、この近辺に大きな事件が起こるのでお伝えしようと参りました。その事件というのは、こちらの向かいに河がありますが、これが喩えようもないほどに増水して、人・馬・牛、あるもの全てが流され、みな死んでしまうのです。もちろん、こちらの御家も水底になってしまいます。すみやかに船をご用意になり、川上から水が増し下ってきたらば、親しい人とともに船に乗って生き延びて下さいませ」 亀はそう言うと去っていった。 奇怪な話とは思ったが、わざわざ言ってくるのだからきっと理由があるのだろうと思い、船を用意して家の前に繋ぎ、荷物を仕立てて積み込んだ。すると夕方になって大雨が降り風が吹きすさみ夜通し止むことがなかった。やや明るくなってきた頃、川上のほうから増水した波が山のようになって下って来ているのが見えた。家族とともに急いで船に乗り込むと、小高いほうを目指して漕ぎ進んだ。すると大きな亀が水に流れてゆくのを見つけた。 「私は先日の亀です。御船に乗せてください」 家族は「早く乗りなさい」と喜んで乗せた。 小高い方へと漕ぎ進むと、大きな蛇が流されている。 「助けてください。死んでしまいます」 蛇が命乞いをしている。船上の人たちは誰も「助けよう」と言わないので、亀が言った。 「あの蛇はこのままでは死んでしまいます。助けてやってください」 男はこたえた。 「乗せるわけにはいかん。小さい蛇でも恐ろしいのに、ましてやあんなに大きな蛇をどうして乗せられよう。こっちが呑み込まれてしまうではないか。無益なことだ」 「決して呑み込みはしません。乗せてやってください。こういう者は助けてやったほうが吉いものです」 亀が心配せぬように言うので、男は蛇を乗せてやった。蛇は舳先にわだかまった。大きな蛇ではあったが、船が大きかったので狭くもならなかった。 さらに漕いでゆくと、狐が流されていた。船を見つけて、蛇と同じように助けを乞うて叫んでいる。亀が「助けてやってください」というので狐を乗せてやった。 さらに漕いでゆくと、男が一人流されていた。船を見つけて、助けを乞い叫んでいる。船の男が漕ぎ寄ってゆくと亀が言う。 「彼を乗せてはいけません。獣達は恩義をよく理解するものですが、人間は恩知らずなものです。死ぬでしょうが、咎(とが)にはあたりません」 男は亀のほうに向きなおって、 「恐ろしい蛇をも慈悲の心をおこして乗せた。いわんや同じ人間をどうして乗せずにいられよう」 そう言うと漕ぎ寄って乗せた。男は喜び、手をすり合わせて泣きじゃくっていた。 そうして適当な場所を得、船を漕ぎ寄せていると、水かさが落ちて元の河へと戻った。乗り込んでいた者らは、各々去っていった。 その後のこと、船主の男が道にて先ごろの蛇に出会った。蛇は男に言った。 「あれからずっと申し上げようと思っていましたが、お会いできなかったので申しておりませんでした。命を救っていただいたこの喜びをお返しします。どうぞついていらしてください」 そう言って這ってゆき、奥の広い墓穴へと這入った。「どうぞついていらしてください」と蛇が言う。男は恐ろしかったが、穴へと入った。中へ入ると蛇が言った。 「ここには多くの財宝があります。みな私のものです。命を助けて頂いた喜びのお礼として、あるだけ全て持っていって下さい」 蛇はそう言うと穴を出、去っていってしまった。男はあらためて人を手配して墓の中の財宝をすべて運び出した。 かくして、男の家には財宝が満ち、いざ心のままに使おうとしたところ、助けてやった男が来た。船主の男が「どうして来たんだ?」と言うと、「命を助けて頂いた嬉しさに来ました」と言いながら、家中に財宝が積み上げられていることに気付いた。 「この宝の山はどうしたことですか?」 船主の男は、あったことの次第を語って聞かせて言った。 「これはふってわいたような財です。分けて下さいよ」 そう言うので宝を少し分け与えた。 「これはずいぶん少なく下さったものですね。ながく蓄えてきた財でもなし、不意に得たものでしょう。半分ぐらいくれたっていいではないですか。」 「これは酷い話ですね。私は蛇を助けて、蛇から恩返しにと貰ったのです。あなたは蛇のように恩返しもしないうえ、人のものを乞うから、おかしな話とは思いながらも少し分け与えたというのに、どうして半分寄越せだなどと言うんだ」 船主の男がそう言うと、助けられた男は腹を立て、もらった宝を放り投げて去っていった。 船主の男は国王のもとへ参じた。 「私めは、墓を穿って多くの財宝を運び取りました」 そう言うと船主の男は捕えられ牢獄に入れられた。きつく縛られて、四肢を拡げて地に伏せつけられた。船主の男は叫び声をあげて苦しみまどった。すると、伏せつけられた頭の上のほうで、こそこそ気配がする。見れば例の亀である。 「こんどは何で来たのだ?」 「ひどく戒められていらっしゃると知って参りました。だから人間を乗せてはならないと申したのです。人間とはかくも恩知らずなものなのです。いまさら言っても仕方のないことですが……。とはいえ、このようなむごたらしい目に遭わされていらっしゃるべきではありません」 亀はそう言うと、狐と蛇といっしょに船主の男を救う方法を相談した。 「狐が宮内で鳴き騒ぐ。そうすれば国王は驚いて占師に吉凶を聞きに行くだろう。そうしたら、宮にいる国王の寵愛する姫に厳重に用心するよう占わせよう。そして蛇と亀で姫が重い病うぃ患うように術をなそう」 三匹はそう決めてその場を離れた。 翌日のこと、牢獄の前に人々が集まっていた。 「王宮で百千万の狐が鳴き騒いだので、国王が慌てて占師に問うた。国王と姫に厳重に用心するよう占いが出たが、姫が病を患われて腹が膨らみ始め、今は危篤だという。宮内は大騒ぎになっている」 船主の男がそれを聞いていると、牢獄のところに人がきた。 「このたびの災いについて何の祟りか問うたところ『罪なき人を牢獄に入れたことの祟り』と占いが出た。牢獄に該当する者がいるかどうか調べる」 そう言うと牢獄の者を一人づつ訊きまわった。そしてこの船主の男のところへ来た。 「まさにこの男だ」 訊きに来た人は戻ってこれを国王に伝えた。国王は船主の男を召し出し、これまでにあったことの全てを話させた。 「罪のない者を罰してしまった。ただちに免除する」 国王はそう言って船主の男を許し、「意地汚い男を罰するべきだ」と、助けられたほうの男を召すと厳罰を与えた。しかれば亀が言った「人間は恩知らずなもの」とは間違いなかったと、船主は思い知ったのだ。このように語り伝えられる話である。 |
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巻5の20 |
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(内容) |
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巻5の21 |
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| 菩薩(神)になると言われた狐。弁財天(河川の神)と堅牢地神(大地の神)の二つの名を得るといわれます。稲荷とは一言もありませんが、役目はお稲荷さんと重なっています。 説話は「虎の威を借る狐」の説明と言っていますが、狐のことわざ・慣用句のほうもご覧下さい。 |
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(内容) |
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巻12の40 「金峰山の薊の嶽の良算持経者の語(金峰山薊嶽良算持経者語)」 |
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| 狐はチョイ役。 | ||||||||
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(あらすじ) |
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| 巻14の5 「子狐の死にたるを救はむがために法花を写せる人のこと(為救野干死写法花人語)」 |
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| 物語の中になぜかツッコミどころがあります。念のためにいいますが、僕はいじっていない。 | ||||||||
| (内容) 今は昔、若く美しい侍が朱雀門を通りかかったところ、十七・八歳ほどの容姿端麗の娘がいた。男は通り過ぎがたく感じて、門の内へと呼び寄せていろいろと口説いたが、女は拒みつつ訴えた。 「私があなたの望みに従うと、命を失ってしまいます」 また、 「あなたは家も妻子もあって、ただ行きずりのことでしょうけど、わたしは一時の恋のため、あなたに代わって命を失ってしまう」 そう言って泣く。 しかしついには、女は男の云うことにしたがった。日が暮れて二人は近所の宿を借り、夜すがらに契りを交わした。 夜が明けた。女は帰ると告げ、そして言い添えた。 「わたしがあなたの代わりに命を失うことは疑いようがありません。私のために法華経を書写供養して後世をとむらってください。」 「男女が情を通わすのは世の常ではないか。けれども、人はいずれ必ず死ぬものだろう。だから、もし君が死んだら法華経を書写供養するよ」 男は信じる気もない。 「わたしが死ぬというのが真実かどうか知りたければ、明朝、武徳殿に行って見てください。」 女は「しるしにしますね」と男の扇を取ると泣きながら去っていった。 あくる朝、もしもと思って武徳殿を訪ねた。すると白髪の老嫗が泣きじゃくっている。 「何をそんなに泣くのですか」 男が声をかると老嫗は応えた。 「わたしは昨晩の女の母だ。あなたに伝えることがあって待っていた」 老嫗が指をさし示す。「死人はあそこにいる」 言い終えて老嫗はかき消すように失せた。男が示された殿内のほうへ寄って見ると、若い狐が扇で顔を覆って死んでいた。扇は男のものだ。 「昨夜の女は狐であったか。……動物とやってしまった」 ともあれ男は七日ごとに法華経一部を供養し、女の後世をとむらいました。 四十九日も満たぬうち、夢に天女のような姿をして女が現れた。 「あなたが法華経を供養して救ってくれたので、未来永劫の罪が滅せられて、いま、■利天(とうりてん)に生まれました。この恩は計りがたく、忘れがたいものです」 女はそう言うと空へと昇ってゆきました。空には妙なる楽が鳴りわたっていました。夢から覚めた男は、いよいよ信をおこして法華経を供養しました。 ――この男のこころは有難いものです。たとえ女の遺言であったといえども、約束を守り後世をとむらいました。それも前世の善知識となるでしょう。 この男の語ったことを聞き継ぎ語り継いだ物語です。 |
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| 巻14の22 「比睿の山の西塔の僧春命、法花を読誦して前生を知れる語(比睿山西塔僧春命、読誦法花知前生語)」 |
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| (内容) 今は昔、比睿の山(比叡山)の西塔に春命という僧がいた。幼いうちから山に登り、師について法華経を習っては昼夜を問わずひたすらに読誦していた。昼は房に居ながら終日に法花(法華経)を誦し、夜は山内の釈迦堂に籠って誦した。 ただひたすら法花経を誦して年月を過ごしていると、あるとき夢に、半ば透けたような姿の天女があらわれて、このように告げた。 「汝は前世、子狐(原文は野干/ルビにコギツネ)の身をうけて生まれ、この山の法花堂の天井の上に住み、常に法花経を聞き法螺の音を聴いていたのだ。それが為に、今生は人に生まれて僧となり、法花経を誦すことになったのだ。人の身に生まれることも、仏法に触れることも、なかなか得がたいことであるぞ。これよりは一層、心を起こして励むが良い」 天女がそう告げたところで目が覚めた。 その後、前世の因果を知った春命は、この因果の道理を深く信じて、ついには法花経の読誦は六万回を数え、その後は数えることも止めてしまった。 春命の最期は病を患いはしたが、重く患い苦しむこともなく、法花経を誦しながら思い残すこともなく果てたと語り伝えられる。 |
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| 巻16の17 「備中国の賀陽の良藤、狐の夫となりて観音の助けを得たる語(備中國賀陽良藤、為狐夫得観音助語)」 |
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| 狐に化かされた男の話。浦島太郎の系統に似た話柄です。 | ||||||||
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(内容) |
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巻17の33 |
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| 長いので「あらすじ」です。狐も出てこないし。 | ||||||||
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(あらすじ) |
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巻20の7 |
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| 狐の登場はわずか。「憑き物」としての狐が登場する話。そこからは聖人の変じた天狗の話です。 | ||||||||
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(内容) |
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| 巻20の9 「天狗を祭りし法師、男にこの術を習しめむとしたること(祭天狗法師、擬男習此術語)」 |
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| 外術を用いる下級宗教者が狐をも使っていたことがわかりますが、話そのものは狐がいないので省略です。「外術」はここでは幻術のような概念です。正当な術という認識ではありません。 | ||||||||
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(内容) |
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巻23の17 |
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内容は『日本霊異記』の中巻‐第4「力ある女の、力くらべを試みし縁」の再録。 |
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巻25の6 |
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| 源頼光朝臣の弓の名手ぶりを讃える話。獲物が狐ですが、実に現実的な狐が狩られます。この時代までくると却って珍しいもののように思います。あくまで話が源頼光を讃えることに重きを置いているのだと思いますが、だったら狸でも狩ってくれと。せめて食うなりせよと。 | ||||||||
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(内容) |
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| 巻26の17 「利仁将軍若かりし時、京より敦賀に五位を従いてゆきたること(利仁将軍若時従京敦賀将行五位)」 |
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| 利仁将軍に脅されておつかいをする羽目になった狐の話。ある程度力のある人は狐の力を勝ることができるということでしょうか。この説話の類型は多く、「狐飛脚型」とよばれます。 | ||||||||
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(内容) |
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巻27の28 |
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(あらすじ) |
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| 巻27の29 「雅通の中将の家に同じ形の乳母(めのと)二人ありたる語(雅通中将家在同形乳母二人語)」 |
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(内容) |
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巻27の32 「民部の大夫の頼清の家の女子の語(民部大夫頼清家女子語)」 |
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| 木幡といえば狐ゆかりの土地ですね。(→「木幡狐」) |
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(内容) |
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巻27の33 |
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| UFO? うまく理解できない事象を咀嚼するために、かつては狐狸が引っ張り出されていました。おおまか1000年くらいの長期にわたる濡れ衣ですね。(真犯人のことも多いですが…) それはそうとこの話、最後まで読んでから、ちょっと振り返ってみてください。 (; ̄□ ̄) |
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(内容) |
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| 巻27の37 「狐、大きなる椙木(すぎのき)に変じて射殺されたること(狐、変大榲木被射敏語)」 |
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| 化けた動機は不明。というか、狐が化ける動機は「いたずら」ばかり。 | ||||||||
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(内容) |
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| 巻27の38 「狐、女の形に変じて播磨安高にあいたること(狐、変女形値播磨安高語)」 |
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| 記録上、最初に狐の臭い尿の被害に遭遇した播磨安高さんの話。 | ||||||||
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(内容) |
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巻27の39 |
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| ダメな人の例。もうダメダメです。 | ||||||||
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(内容) |
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巻27の40 |
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| 玉が現れます。石狐のもつ玉(宝珠)ではなくて「狐の媚珠」とか、そういう種類の玉のよう。 狐たちに「大事なものをみだりに人に見せるものではない」と語り継ぐ話である。 |
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(内容) |
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| 巻27の41 「高陽川の狐、女に変じて馬の尻に乗れること(高陽川狐、変女乗馬尻語)」 |
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| 一度目の化かしは歴史に残るほどの見事さ。(すでに歴史に残っていますね…) 『今昔物語集』の狐はこれで終わりです。お稲荷さんの眷属の地位を示すことなしに狐はここまでの能力を発揮します。とはいえ、どうもヌケているのだが。 ちなみに狐がお稲荷さんの眷属になったという話自体は、別に弘仁年中(810〜823)のこととして『稲荷大明神流記』(14世紀半ば成立)に由来譚があります。 |
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| (内容) 今は昔、仁和寺の東に高陽川という川があった。その川辺には、暮れ方になると美麗な女の童(めのわらわ)が現れ、京へ向かう人に「尻馬に乗せてくれ」と言ってくる。乗せて四五町も行くと馬から転げ落ちて、狐になってコウコウと鳴きながら逃げてゆくのだという。 瀧口(宮中警備)の者らが集まって話しているときに、この高陽川の話題となった。それを聞いた一人の若く威勢の良い瀧口が言った。 「何故とっ捕まえないんだ! 俺が捕まえてやる! 明晩すぐ、必ず捕まえるぞ!」 これを聞いた他の瀧口は無理だろうと取り合わず、口論となった。 結局、威勢の良い瀧口は一人で賢い馬を選んで高陽川に向かった。いざ川を渡ったが、女の童は出てこない。すぐに踵を返して京の方に向き直す。すると、そこに女の童が立っていた。目の前を行き過ぎようとすると 「そこの方、御馬の尻に乗せていただけませんか?」 女の童は声を掛けてきた。 「早く乗るがよい。どこに行くのだ?」 「京へ行くのですが、日が暮れてきたので御馬の尻に乗せていただきたいと思いまして」 瀧口は女の童を乗せると、用意していた縄でもって鞍に縛り付けた。 「何故このようなことをなさるのですか」 瀧口は答えた。 「今宵はお前を抱いて寝ようと思うのに、逃げられては困るからな」 一条を東へ抜け、西の大宮を過ぎた。すると東から、火を灯した多数の車列が、人ばらいの声高らかに向かってくる。「身分の高い人の列か」と、瀧口は馬を翻すと二条へ迂回することにした。土御門まで来たところで瀧口は馬を待たせ、物陰に声を掛ける。 「みんな居るか?」 「おう!」 門より十人ばかりも仲間が出てきた。若い瀧口は馬に戻ると女の童の縄を解き、腕を掴み、仲間達が居並んで火を灯している前にひっぱり出した。 「どうなった?」 「これだ。捕まえてきたぞ」 女の童を皆の前に晒した。女の童は泣き出し、「お許しください」と詫びまどっている。瀧口たちは火を集めると大きく燃やし、「中に放り込め!」と囃し立てた。若い瀧口が「もはや逃れられんし、火に放り込まずもよかろう」と言うと、瀧口たちはそろって矢をつがいはじめた。 「ならば手を離せ! これだけの人数だ、よもや射そこなうこともあるまい」 「わかったよ」 若い瀧口が女の童の腕を離すと、たちまち狐になってコウコウと鳴き逃げる。居並んでいた瀧口たちは掻き消したようにいなくなり、焚き上がっていた炎は消え、あたりは暗闇になった。若い瀧口は慌てて仲間を呼んだが一人の応えもない。 眼が慣れて見渡すと、いつの間にか野の中にただ一人で居る。若い瀧口はあまりのことに胸が苦しく、もはや生きた心地がしない。ただ平静を取り戻すよう努めて、どうやら鳥辺野のただ中に居ることが分かった。土御門で下りたはずの馬はどうなったのだろうか。一条で見た火を灯した列も狐であったに違いない。そう思うと、いつまでも此処には居られないと家路を急いだ。 翌日、若い瀧口は気分が悪く、一日死んだように臥せっていた。一方、仲間の瀧口たちは夜通し待っていたのに来なかったので、「何が『とっ捕まえてくる!』だよ」と、嘲笑した。 三日ののち、若い瀧口が仲間のもとに現れたが、大病を患ったかのような態である。 「あの晩の狐はどうした?」 声を掛けられた若い瀧口は答えた。 「あの晩は酷く体調を崩して行けなかったのだ。今夜こそ行ってくる」 「なら今度は二匹捕らえてくるがいい」 瀧口たちは嘲笑したが、若い瀧口は言葉少なに出て行った。彼は心に思っていた。「ひとたび騙しそこなったから、今宵は出ないかもしれん。だが、もし現れ出るようなら夜通し掴まえて離しはしない」と、また、「出て来ないようだったら、二度と仲間の元には顔を出すまい」と。 その夜は屈強な従者らをともにして、高陽川に馬を向ける。「どうでもいいことに我が身を懸けているが、自分で言い出したことだから仕方ない」若い瀧口は考えていた。 高陽川を渡ったが、女の童は出てこない。すぐに踵を返して京の方に向き直す。と、女の童が立っている。前と同じく「御馬の尻に乗せていただけませんか?」というので、乗せた。で、前と同じように縄で縛った。一条を行くに暗くなったので、今度は従者に前を、あるいは脇を照らさせて、人ばらいの声を上げさせて歩いた。そのため一人として出会うことがない。土御門にて馬を下り、女の童の髪を掴んで皆のいる処まで連れてゆく。童は泣く泣く詫びまどうが、皆のところに着いた。 「どうなった?」 「これだ。捕まえてきたぞ」 若い瀧口は、こんどはきつく縛って座らせていたぶった。するとはじめは人であったものが、遂に狐の姿をあらわした。松明の火を近づけ丸裸に毛を焼き、小突き回し、「もうこんなことをするんじゃないぞ」と殺さず放してやった。はじめは足も立たなかったが、しばらくして逃げていった。 若い瀧口は仲間たちに、前回さんざんな目にあったことを聞かせた。 十幾日か過ぎた。若い瀧口は試みに、また馬に乗って高陽川に来た。すると例の若い童が大病を患ったかのような態で立っている。若い瀧口が声を掛けた。 「この馬の尻に乗りなさい」 女の童は、 「乗りたいけれど、焼かれるのは辛い」 そう言うとどこかへ去っていった。 人を謀ろうとして、酷く辛い目に遭った狐の話である。これはごく最近の話であるという。珍しいこととして語り伝えた話である。 狐が人に化けるのは昔からのことだけれど、これは随分と大掛かりな騙しようである。何故に二度目には車も来ず、道も間違えなかったか。これは狐が人の心につけ込んで振舞っていることによるのだと語り伝えるという。 |
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巻27の42 |
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(内容) |
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巻27の43 |
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(内容) |
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巻27の44 |
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今は昔、伊勢の国より近江の国へと山を越える若い三人の男がいた。使用人の身ではあったが、三人とも心猛く思慮もあった。 |
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| 主な参考文献:山田孝雄ほか「今昔物語集」(日本古典文学大系)岩波書店・昭和37年刊 | ||||||||
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| LAST UPDATA 2006/5/2 | ||||||||
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