宮城蔵王 キツネ村
所在地 宮城県白石市福岡八宮字川原子11−3
電話番号 0224−24−8812
入場料 大人700円・子ども400円(2006年秋現在)
営業時間 9:00〜17:00(冬期16:00)
年中無休・駐車場完備
公式ホームページ:

 いやっほう♪ 宮城蔵王キツネ村にやって参りました。キツネだらけで幸せです。
 当キツネ村は「キタキツネ」「北極ギツネ(シャドー)」「北極ギツネ(ブルー)」「プラチナギツネ」「十字ギツネ」「銀ギツネ」の6種が放されていて、そこに入って遊ぶことができるというスバラシイ施設です。また、06年春に上映された「子ぎつねヘレン」に出演したキタキツネたちがいるのがココ『宮城蔵王キツネ村』です。

 さて、さんざんキツネたちと触れ合ってきたので、その写真をUPしようと思うのですが、その前に一点気になることが……。施設内にお稲荷さんがあります。「キツネを飼うので、その縁でお稲荷さんを祀ったのか?」 そう思っていたのですが、園内の説明を読むともともとお稲荷さんがあった模様。伝承まである。スルーするワケにはゆかない。リアルのキツネ穴まである。これは予想外、お仕事お仕事。

御金神社

御金神社

 この地方には、今も狐の名の付く地名が多く残っており、北に狐窪、西に狐森温泉、付近に狐峰・狐壇と数えれば切がないほどで、今も「コンコンさん」「おコン様」と称して崇拝されています。
 ここより100mほど下ったところに、かつて仙台から米沢に通った山中川原子街道があります。そこには清水が湧いており、たいへん冷たく一杯以上は飲めぬことから一杯清水とよばれていました。浜から米沢に乾物を運ぶ商人が休んでいたところ、仔狐が遊んでいたので、かわいらしく思って干した小魚を与えました。それからは仔狐は商人を待つようになり、魚をもらっては喜んでいました。数ヵ月後のこと、商人が米沢から帰る途中に日が暮れ霧が出て道に迷ってしまうことがありました。そのとき、年増の女の人が提灯を持って現れ、道に迷った商人を案内してくれると言いました。聞くといつも世話をしている仔狐の母だというのです。
 商人はその後もここを通るときは小魚をおいて行くようにしていましたが、商売が大変繁盛し大金持ちになり、商人はあの狐はお稲荷様の化身であったのかと、お礼にここに御金神社を建立したといわれます。 
宮城蔵王キツネ村内案内書より
狐展望岩/狐穴
狐展望岩

 むかしこの大岩群はキツネの家族が2〜3世代または2家族が毎年交代で巣穴として使ったもので、その延長は30m以上あり、出入口は10ヶ所以上あったようです。毛皮が高価な時代、猟師がキツネを捕らえに来ても、出入口が多く一匹も捕らえられなかったと伝えられています。
 しかし昭和40年代以降になると道路が整備され、バス・自動車等が進入し人が多くなったため、この巣穴は捨てられ、キツネは奥の国有林へと移ったようです。
 現在これらの巣穴は衛生上、防疫上の理由から埋められ、閉鎖しています。
宮城蔵王キツネ村内案内板より

 キツネたちのいる園の入口にお出迎えしてくれるのがこの「サンちゃん」。小さいときにお母さんギツネの不注意から三本足になってしまったとのこと。おとなしい性質らしく、「触って良し」とある唯一のキツネ。信用されてるんだねぇ。
 『おさわり自由』をいいことにやりたい放題していたら小屋に入ってしまった。やりすぎ(^^;;)
 石狐と比べてみると、耳のあたりなどは特に石匠が「写実性」を志したかどうかの目安になります。おおむね江戸では江戸時代末期ごろから見直しの意識があったようです。「形状」とか「大きさ」とかですね。多武峯内藤神社のおキツネさんがその先駆けと見受けられます。下谷神社のおキツネさんは「耳たぶ」まで彫っていますが、「写実的」とはまた違うみたいですね。

 うわ、いっぱい寝てる。
 はじめは起き出して逃げたりしていたけれど、「危険がない」と判じたか、「餌くれない」と思ったか。とにかくころころ寝はじめた。
 餌は100円でソーセージ状のものを売ってくれるので、それを持ってご機嫌をうかがってみよう。

 はじめに懐いてくれたのがこの子です。若いキツネのように見えます。表情が豊かですね。

「おっ!」
 振り向くキツネ。餌場は決められた小屋があって、そこから放り投げるようにして与えます。直接あげると危ないってことなんでしょう。その小屋に他のお客さんが入っていったのを察知。
 餌場にいっせいに集まるキツネたち……と思いきや、あまり関心のないキツネもたくさんいて、どうやら気が向いた連中が集中した様子。なにしろ数が多いから賑やかなことになります。
「キャッキャッ」
「カ〜!」
 殺気立って喧嘩するものもいて、ときおり鳴きます。普段は無口。餌は先着優先で確保されるようですが、たまに威嚇するときは結構怖い。『サンちゃん』もそうだけど怪我をしているキツネも多く見られます。ひとたび争うとなると容赦しないのがキツネです。

 次に仲良くなったのがこの銀ギツネ。猫のように遊べるかと思って軍手で玉を作って振り回してみたら好感触。
「何だろ、何だろ」
 と寄ってきました。が、速攻で飽きたらしくソッポを向かれてしまいました。難しいのぅ。

 右はプラチナフォックス…かな? しゃがんでこっちのキツネをかまっていると、背中を突っつくので見ると銀ギツネがいる。「死角」に回り込むのが好きなのか、たまに振り返ると2〜3匹死角に居たりして焦る。

 「耳を伏せているトキは危険」 キツネと遊ぶときの基本です。
 左の写真のときは軽くふてくされてるだけだと思いますが、「喧嘩しているとき」「食事中のとき」など、危なげなトキは大概耳が伏せられています。きれいな牙が並んでいますよね。

 すっかり暗くなり、露出をプラス補正してもキツネたちが動いて流れる線にしかならない。最後にフラッシュをたいて撮ったのが右の写真。
 赤眼軽減フラッシュにするような気は利かなかったのですが、結果的に妙な画像になりました。左右の目の色が違う。角度の問題なんだろうか? 不思議な目ですね。

 すっかりキツネ村を満喫し、お土産も買ってホクホクで帰りました。目標に「スミレ腺を嗅ぐ」というのがあったのですが、無理でした。スミレ腺は尾の付け根の黒っぽいところにある腺で、スミレのような臭いがするとか。本当かどうか確かめたかったのですが次回の目標へと繰越です。今回は換毛期と重なっていたので、今度は真冬に来てみたいですね。いろいろご親切にして頂きありがとうございました。


UPDATE 2006/9/22